「所要時間」表示のルール変更

2022年9月1日より、不動産の広告に表示する「所要時間」のルールに変更があり、より詳細で正確な記載が必要となりました。(不動産の表示に関する公正競争規約及び同施行規則)

不動産を購入する際の検討事項として、駅までの所要時間や通勤時間は重要ですが、広告表示のみを参考にした場合には、実際にはそれよりも時間がかかってしまうと感じる場合もあるかもしれません。基本的には、(直線距離ではなく)道のり80メートルを1分として計算をしますが、その基準に少し変更がありました。

①販売戸数が2つ以上ある分譲物件については、物件により所要時間は少し異なるため、駅に最も近い住戸だけでなく、最も遠い住戸までの所要時間も表示することとなりました。例えば、最も近い住戸が駅から10分、最も遠い住戸が駅から13分の場合には、「〇駅まで徒歩10分から13分」の様に記載することとなります。

②電車の通勤時間としては、「朝の通勤ラッシュ時の所要時間を明示し、平常時の所要時間をその旨を明示して併記できる」こととなりました。平常時の時間についてはあくまで併記できるだけなので、通勤時の時間を主に記載する必要があります。例えば、「A駅からB駅まで通勤で30分 ※平常時は25分」の様に記載します。

③電車の乗換えが必要な場合には、「その旨を明示し所要時間に乗換えに概ね要する時間を含める」こととなりました。乗換え時間を含めることで、実際の通勤時間に近い所要時間が表示されることになります。例えば、「A駅からC駅まで25分~30分 ※B駅で〇線に乗換え 、所要時間には乗換え・待ち時間含む」の様に記載します。

④所要時間について、これまで駅から物件敷地までの時間だったのが、建物の出入り口までの時間になることが明記されました。

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